今、日本の音楽シーンを熱く盛り上げているSixTONES(ストーンズ)。そのリードボーカルとして、唯一無二の存在感を放っているのが京本大我さんです。
圧倒的な歌唱力で近年ミュージカル界でも引っ張りだこの京本さん。一見すると華やかな「天才肌」に見えますが、その裏には、長い下積み時代で培われた地道な鍛錬と、エンターテインメントへの真摯な姿勢が隠されています。
今回は、京本大我さんのプロフィールから、彼の心を打つ歌声の秘密、そして俳優としての魅力まで、深く掘り下げてご紹介します。
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— SixTONES / ソニーミュージック (@SixTONES_SME) May 26, 2024
2024年7月10日発売
SixTONES 13th Single「GONG/ここに帰ってきて」
京本大我 Taiga Kyomoto
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京本大我さんの基本情報と異色のジャニーズ入所エピソード
- 愛称:きょも
- 生年月日:1994年12月3日
- 出身地:東京都
- メンバーカラー:ピンク
- 血液型:B型
- 好きな物:名探偵コナン、トマト
- 趣味・特技:寺社仏閣巡り、ギター、楽曲制作
- 尊敬する先輩:滝沢秀明(元タッキー&翼)、赤西仁(元KAT-TUN)、手越祐也、山下智久(元NEWS)
- ご両親父:京本政樹さん(俳優)、母:山本博美さん(元きゃんきゃん)
ハワイの和食店から始まった「運命のスカウト」
京本さんが2006年5月にジャニーズ事務所(現:STARTO ENTERTAINMENT)に入所した経緯は、非常にユニークです。
子どもの頃、ご家族でハワイ旅行をされた際、立ち寄った和食屋さんで記念撮影をしたところ、その写真が店内に飾られました。なんと、その和食屋さんがジャニー喜多川さんの行きつけだったのです。写真を見たジャニーさんが、父親の京本政樹さんに直接連絡を取り、京本さんの存在を知りました。
その後、KAT-TUNさんのコンサートに見学に行った際、なんとそのままステージに立つことに! 当時小学5年生ながら、振付を覚えて2時間後にはステージで『青春アミーゴ』を踊っていたという、まるで漫画のようなエピソードは、京本さんが生まれながらのスターであることを示していますね。
長い下積み時代が育んだプロ意識
華々しい入所を果たした後、京本さんは早い段階から「Kitty Jr.」というユニットの一員として活動を始めました。これは、当時活動していた北山宏光さん(元Kis-My-Ft2)や伊野尾慧さん(Hey! Say! JUMP)らが組んでいた「Kitty」の弟分にあたり、山田涼介さん(Hey! Say! JUMP)など、現在の人気メンバーも所属していました。
その後も、様々なユニット活動を経て、SixTONESとしてデビューするまでに約14年という長い下積み時代を経験されています。
その間、京本さんは仕事の有無にかかわらず、学校から帰ると3時間もダンス練習をこなしたり、自身の出演番組を見直しては反省点を探したりと、ひたむきに努力を続けていたそうです。デビュー直前のコンサートで『Imitation Rain』のパフォーマンス中に感極まって涙された姿は、長年の努力が報われた瞬間の感動として、今もファンの心に強く残っています。
芸能一家のサラブレッドが乗り越えた「二世」の葛藤
京本さんの父は、俳優の京本政樹さん。母は、アイドルグループ「きゃんきゃん」の山本博美さんという芸能一家に育ちました。
実は、SixTONESの京本さんと、Snow Manの佐久間大介さんは、お母様同士が「きゃんきゃん」の元メンバーという縁があり、幼い頃から一緒に遊ぶ幼馴染だったそうです。
父・京本政樹との共演で吹っ切れた想い
二世として見られることに悩んだ時期もあった京本さんですが、2013年に出演した『滝沢演舞城2013』で、父・政樹さんとの初の親子共演が実現しました。
親子ならではのアドリブや、感動的なラストシーンなど、お二人の息の合った芝居は大きな話題を呼びました。特に千秋楽では、京本さんが心に秘めた台詞に変更したところ、それを受けた政樹さんが思わず感涙してしまったというエピソードは、互いの役者としての信頼関係と親子の絆の深さを感じさせます。
この共演を通じて、京本さんは一人の役者として父をさらに尊敬するようになり、「二世」としての抵抗感も薄れていったといいます。父から受け取った「力をつけろ」という言葉を胸に、自分の力で道を切り開いているからこそ、京本一家はそれぞれが輝きを放っているのでしょう。
【SixTONES 京本大我 歌唱力】心に響く「唯一無二のハイトーン」
京本大我さんの最大の魅力は、その類まれな歌唱力にあります。アイドル誌の読者投票企画「いちばん美声」部門で長年1位を獲得し続けた実力は、SixTONESの音楽のクオリティを支える根幹です。
プロの覚悟が詰まった『Imitation Rain』
デビューシングル『Imitation Rain』で、京本さんは落ちサビの転調パートという重要なソロを担当しています。
X JAPANのYOSHIKIさんが書き下ろしたこの楽曲のレコーディングにあたり、京本さんは「常に最高のクオリティを届けたい」というプロ意識から、高いキーを盛り込んで大丈夫か葛藤したといいます。しかし、悩んだ末に「オリジナルキーのままで歌い続ける」という決意を固め、レコーディングに挑みました。
その結果生まれた、艶やかで伸びやかなハイトーンボイスは、楽曲に圧倒的な説得力と感動を与え、SixTONESの鮮烈なデビューを飾るにふさわしいものとなりました。
歌声で表現する多様な世界観
京本さんの歌声は、透き通るような美しさだけでなく、楽曲ごとに異なる感情を深く表現できる点が特筆されます。SixTONESが初の『THE FIRST TAKE』で披露した『Imitation Rain』でも、その繊細で感情豊かな歌声が多くの視聴者の心を打ち、高い評価を受けています。
【京本大我 ミュージカル 実力】ジャニーズ屈指のミュージカルスターへ
京本さんは、アイドル活動と並行してミュージカルの分野でも目覚ましい活躍を続けています。
小池修一郎氏が熱望した「エリザベート」
2015年に初出演した大作ミュージカル『エリザベート』では、ルドルフ皇太子役を好演。実は、当初オーディションで一度は落ちてしまった京本さんを、「足りないところがあれば自分が育てる」と、演出・日本語訳を手掛けた小池修一郎さんが熱望して呼び戻したという異色のエピソードがあります。
畑の異なるミュージカルの世界に飛び込み、現場で地道に実力を吸収した結果、2016年、2019年の再演ではさらに磨きがかかったルドルフを披露。ミュージカルファンをも唸らせる確かな実力と存在感を確立しました。
トニー賞受賞作の主演を掴む
その実力と努力が認められ、京本さんは次々と大作の主演を務めるようになります。
2021年には、トニー賞受賞作であるブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』で主演のジャック役を熱演。ディズニー映画で名曲を生み出したアラン・メンケンが音楽を手掛けたこの作品は難曲が多いことでも知られています。演出は再び小池修一郎さんが務めており、小池氏が京本さんに寄せる絶大な信頼と期待が伺えます。
また、FNS歌謡祭のミュージカル企画で、日本を代表するミュージカルスターたちと共演した堂々たるパフォーマンスは、ジャニーズアイドルの可能性を大きく広げました。
表現者としての才能!京本大我の楽曲制作へのこだわり
京本さんの表現者としての才能は、自身の楽曲制作にも発揮されています。彼はこれまで、作詞・作曲を手掛けた楽曲を多数発表してきました。
- 初期の自作曲:
2013年末に制作された『Tears』(失恋ソング)や『Loving』(ファンへの感謝ソング)は、田中樹さんのラップ詞が加わるなど、SixTONES結成前のメンバーとのコラボの歴史を刻んでいます。 - メンバーとの共作:
ジェシーさんとタッグを組んだ『僕らの朝』や、失恋をテーマにジェシーさんと共に作詞したバラード『Why』など、メンバーの強みを引き出しながら制作を進めています。 - 尊敬する先輩との共作:
尊敬する手越祐也さん(元NEWS)に作曲を依頼した『茜空』は、京本さんの言葉が先輩の力で美しいメロディとなり、舞台の劇中歌にもなりました。 - 心の闇も表現:
ミュージカルの合間に作詞した『癒えない』では、あえて「闇属性の自分」を見せることで、前向きな歌を歌う時により聴き手に寄り添えるという、独特なクリエイティブ哲学を示しました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
華々しい容姿と才能の裏で、誰にも見せずに地道な努力を続け、自ら道を切り開いてきた京本大我さん。彼の歌声や芝居が人々の心を深く打つのは、こうした彼の真っ直ぐな努力とエンターテインメントへの誠実さが根底にあるからでしょう。
これからもSixTONESの音楽を支え、日本のミュージカル界で輝きを増していくであろう京本大我さん。彼のさらなる活躍から、目が離せませんね!

