SixTONES(ストーンズ)のステージで、圧倒的な迫力とキレのあるラップを披露している田中樹さん。
ファンからは「爆モテ(爆発的にモテる)」「カッコいい」と評される彼ですが、そのデビューまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。辛い過去を乗り越え、今やSixTONESのまとめ役、そしてラップという唯一無二の武器でグループを牽引しています。
この記事では、SixTONESの司令塔、田中樹さんの持つ「強さ」と「優しさ」の秘密に迫ります。
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— SixTONES / ソニーミュージック (@SixTONES_SME) May 26, 2024
2024年7月10日発売
SixTONES 13th Single「GONG/ここに帰ってきて」
田中樹 Juri Tanaka
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田中樹さんのプロフィール
- 本名:田中樹(たなか じゅり)
- 生年月日:1995年6月15日
- 出身地:千葉県
- メンバーカラー:青
- 愛称:じゅり、じゅったん
- 特技・武器:ラップ、MC(進行役)
- 家族構成:5人兄弟の四男(兄3人、弟1人)
芸能一家に育った田中樹と兄・田中聖との絆
田中さんは5人兄弟の四男で、かつてKAT-TUNで活躍していた田中聖さんの弟さんです。
入所は2008年4月ですが、その前の2007年には、聖さん主演のドラマ『特急田中3号』に、兄の幼少時代役として出演した経験があります。入所のきっかけは、お母様が事務所に履歴書を送ったことでした。
SixTONESでは、ワイルドなラップ担当として楽曲に熱量を加える一方、MC(進行役)として個性豊かなメンバー6人をまとめ上げる、グループの司令塔のような存在です。
「樹のせい」という辛い言葉を乗り越えて
田中さんのアイドル人生において、兄・田中聖さんのジャニーズ事務所退所(2013年)は、避けて通れない大きな出来事でした。
当時のことを田中さん自身も包み隠さず語っています。
「SixTONESがデビューできないのは樹のせいだ」という心ない言葉を浴びたこと、精神的に辛くて初めて学校を休んだ日があったことなど、小さくない影響があったことを明かしています。
しかし、この辛い時期に、SixTONESのメンバーをはじめ、親友の菊池風磨さん(timelesz/当時)や、Snow Manのメンバー、Kis-My-Ft2の二階堂高嗣さんなど、多くの仲間が変わらない態度で彼を支えました。
田中さんは兄に対し、正直に「(兄がいたことでの)アドバンテージは大きかった。感謝しています」と語っています。そして、SixTONESのデビューが発表された2019年8月8日、聖さんも自身のSNSで弟へ祝福のメッセージを送り、現在も兄弟仲は良好です。
この苦難を乗り越えた経験こそが、彼の「人に優しい、気遣いのプロ」という人間性を育んだと言えるでしょう。
SixTONES結成の苦悩:大人を信じられなかった時期
SixTONESのルーツは、2012年放送のドラマ『私立バカレア学園』に出演した6人のメンバーにあります。
田中さんいわく、「お腹が空いていなくてもみんなでご飯に行ってずっと喋っていた」ほど、この6人でいる時間は楽しいものでした。しかし、「次のデビューはこの6人」という世間の期待とは裏腹に、ドラマ終了後、彼らはバラバラの活動を強いられることになります。
この『私立バカレア学園』活動終了後からSixTONES結成までの約2年間を、田中さんは「最も辛かった時期」と打ち明けています。デビューの期待が叶わなかったことで、大人たちへの信頼を失いかけ、大きな不安に苦しんでいたのです。

しかし、ジェシーさんの直談判が運命を変えます。
「もう一度6人で活動したい」という願いをジャニーさんに全員で伝えたことで、2015年にSixTONESが結成されました。彼らは、苦しい競争社会の中で寄り添いながら生きてきたからこそ、SixTONESという場所は田中さんにとって、何にも代えがたい「かけがえのない居場所」となったのです。
信頼の証!親友・菊池風磨との強い絆(ふまじゅり)
田中樹さんを語る上で欠かせないのが、親友・菊池風磨さん(timelesz/旧Sexy Zone)との強い絆です。ファンからは「ふまじゅり」の愛称で親しまれています。
二人は入所時期がほぼ同じ(田中さんが一週間早い)という同期であり、菊池さんが一足先にSexy Zoneとしてデビューした際には、田中さんに葛藤があったことも明かされています。
しかし、二人の友情は変わることはありませんでした。
- 唯一の救い:
2017年頃、ダンスの振りが揃わないなどの理由で、SixTONESは先輩のバックに呼ばれにくい時期がありました。その中で、菊池さんのソロコンサートに唯一、SixTONES全員をステージに呼んでくれたのが菊池さんでした。田中さんはこの出来事をラジオで語り、菊池さんへの感謝の想いを伝えています。 - 才能の発見者:
田中さんにラップやMCを勧めたのも、菊池さんだったと言われています。
2021年には、ジャニーズ伝統の舞台『DREAM BOYS』で、菊池さんが座長、田中さんがチャンプ役として共演を果たし、二人の深い絆はさらに大きな話題となりました。
【SixTONES 田中樹 ラップ】楽曲の熱量を高める唯一無二のスキル
田中樹さんの代名詞といえば、SixTONESの楽曲に欠かせない「ラップ」です。
兄・田中聖さんと共に、兄弟でラップスキルを極めたことになります。ジャニーズの中でも、雄々しく重低音が利いた楽曲が多いSixTONESにおいて、田中さんのラップは、楽曲に炎のような熱量と迫力をプラスする存在です。
特に『NAVIGATOR』などで聴かせる渾身の低音ラップは、SixTONESの「オラオラ系」というクールなイメージを象徴しています。
田中樹さんが人気の理由:「リアコ」を生む人間的魅力
田中さんが幅広いファン層から支持される人気の理由は、その人間的な「リアルさ」にあると言えます。
誰からも愛される優しさと気配り
見た目は派手でクールな印象を与えますが、ファンやメンバーと話すときの口調は優しく、メンバーのトークを回すときも、全体を見渡して話を振り、フォローを欠かさないスマートな気配りが見られます。
気さくで優しく、フォロー上手な「優しいお兄さん」的な人柄が、多くのファンを魅了しています。
「リアコ」の頂点
ジャニーズファンの間で、田中さんは「リアルに恋する=リアコ」のファンが多いことでも有名です。
その理由は、彼のオシャレな私服(白いTシャツを30枚も持つこだわりなど)や、大きめのゴールド系ピアスを愛用するファッションセンスが、「恋人とのドライブや映画館、お互いの部屋でまったり」という姿をリアルに想像させてくれるからでしょう。
ワイルドな外見と、優しく気配り上手な内面のギャップが、田中さんの人間的な魅力を際立たせ、多くのファンを惹きつけているのです。
苦労を力に変えた、田中樹の無限の可能性
Jr.歴10年超というベテランの風格と、苦労を乗り越えたプロの魂を持つ田中樹さん。
ステージでは常に堂々としていて、観客を煽る姿も迫力抜群です。MC、ラップ、そして人としての魅力という多面的なスキルを持つ田中樹さんが、これからどのようにグループを牽引し、羽ばたいていくのか、これからも目が離せませんね。

